治療薬、ずっと飲み続けたいですか? 本気のED治療を考えてみよう

2016年04月23日

    即効性のあるED治療薬は、「ここ一番」の強い味方。
    念のために所持しているという男性は、私の周りにもいます。
    下半身に不安があると、女性に対して積極的になれないこともありますから、「念のため……」の心情は、わからなくもありません。

    けれど、毎回、薬の力を借りなければならないのは、問題アリではないでしょうか。
    薬はあくまでも、その場しのぎだと考えるべきです。
    「薬を飲んだら勃つから、それでええねん」
    そう言う男性もいますが、この考え方はかなりキケンだと、私は思います。

    治療薬で完治する?

    ED治療薬の仕組みは、簡単に言えば「陰茎海綿体に血液が流れ込むようにする」ものです。
    つまり、なんらかの理由で体の血流が悪くなっている状態がEDと言えます。
    過度のストレスや過労、運動不足や栄養の偏りなど、理由はいろいろ考えられますが、ED治療薬は、全身の血流を改善する薬ではありません。
    健康状態に問題のない、純粋に心理的要因からのEDなら(過去のセックスの失敗によるものなど)、治療薬の服用で自信を取り戻し、その後、治療薬なしでも問題なくセックスができるようになる可能性はあります。
    治療薬で完治するEDは、このタイプしかないと言っていいでしょう。
    セックスのたびに治療薬に頼らなければならないのでは、「治った」とは決して言えないのです。

    本質をみることの大切さ

    「薬を飲めば、問題なくセックスできるからいい」
    そう思う方もいるかもしれません。
    でも、本当にそれで満足できていますか?
    「ちゃんとできてるし」
    「彼女も喜んでるし」
    そう思いながら、心のどこかに引っかかりを感じていませんか?
    「薬がなかったらあかん俺って……」
    「ずっと薬に頼ってて、副作用とかどうなんやろ……」
    そんな気持ちはありませんか?

    きっと、どこか不安な気持ちがあると思うのです。
    薬を服用し続けることに、抵抗のない人はいないと思います。
    飲まずにすむなら、そうしたい。でも、いざという時にダメだったらショックだから、念のために持っておく、飲んでおく。
    そんな状態になっていませんか?

    運動や食事などの、生活習慣を見直さないといけないのはわかってる。
    でも仕事は忙しいし、自炊なんてできないし。なかなか難しいよな。
    そうやって、生活の見直しを先送りにしていませんか?

    「とりあえず勃つから、まあ、今はそれでいいやん」

    仕事の忙しさなどから、そう考えてしまうのも無理ないかもしれませんが、
    事の本質(この場合は、EDになってしまう生活など)から目を逸らすことは、かなりキケンです。

    ツケは必ず返ってくる

    今の時代は、とにかく簡単で、すぐに結果が出るものが好まれます。
    また、目に見える症状ばかりに気をとられ、その症状をなくすことが「治療」だと思われています。

    たとえば、偏った食生活で不足しがちな栄養素があるとします。本来なら、食事の内容を改善して、足りない栄養をとるべきですが、そうではなくサプリメントに頼る。
    湿疹が出たなら、食事内容や睡眠を見直すなど、湿疹の出ない体質にしていくのが本来のあり方です。けれど、生活の見直しよりも薬で湿疹を抑えたりします。

    サプリメントや薬の方が、手軽ですから。

    でもそれは、本当の意味での改善とはほど遠いものです。

    その場しのぎをしているだけに過ぎません。
    その場しのぎは、試験でカンニングをして合格点をとるようなものです。
    合格はできても、実際には頭に入っていない、身についていないわけですから、進級しても授業についていけない。次回の試験でもまたカンニングをするしかない状況になってしまいます。
    勉強内容を理解できていない自分を認め、わからないところからやり直さない限り、いつまでたっても実力はつきません。

    体も、その場しのぎの対処ばかりをしていると、いずれなんらかの無理が出てきます。
    無理が出てからの立て直しは、とても大変です。

    まとめ

    手軽で、わかりやすく結果が見えるものに、人はどうしても惹かれます。
    今、困っている状態を素早く解決したいと、誰しも思うものです。
    それでも、その場しのぎの対処ばかりをするのは、やはりキケンだと言いたい。
    ダイエットには食事の見直しや運動が必須なのと同じで、EDの改善にも生活の見直しは必要です。

    すぐに結果は出ないかもしれません。
    ある程度継続しないと、体は変わらないものです。

    体質改善は、一朝一夕にできるものではありません。
    運動や睡眠、食事の内容を見直し改善するなど、自分で努力する必要もあります。
    すぐに結果が出ないものを続けるのは、簡単でないかもしれません。
    それでも、地道に継続。
    遠回りなようでいて、それが結局はいちばんの近道だと、私は思います。

    継続することで、体は好循環に切り替わっていきます。
    腹八分目で満足できたり、軽い運動をした方が疲れないことを感じられるようになります。
    体に現れる不調には、必ず理由があります。
    風邪をひいた時に熱が出るのは、体内に侵入したウィルスをやっつけるためです。
    鼻水が出るのは、異物を洗い流すためだったり、熱で乾いた粘膜を潤すためです。
    痛みが出るのは、間違った動きをストップさせるためです。(痛みを感じない疾患があると、骨折や命に関わる大けがをしてしまいます)

    EDも、今のままの生活を続けていたらダメだよという、体からのサインだと言えるでしょう。
    その場しのぎの、とりあえず勃てばいいという考えだけでは、いずれ大きな病気になってしまう可能性があります。
    生活の見直しをするのと併せて、鍼灸は、全身の調子を上げる一助になると思います。